進化する東京
Neo2020年オリンピックに向け、日本の首都東京が生まれ変わろうとしている。
それは戦争からの復興、高度成長期に続く3度目の大変貌である。
”天”を突く高層ビルを建て、”地下”を掘り進め、”海を”埋め立る。
今、東京23区で進む大規模開発プロジェクトの数は300を超える。
今回は、そんな変わりつつある東京で進化が目紛しい3箇所を紹介していこう。
1. 日本最大乗降者数を誇る ”渋谷駅”
今、渋谷では、9つの路線が複雑に絡み合い迷宮のようだった駅を、効率を重視した未来ステーションに作り変える工事が人知れず進められていたり、高層ビルの屋上に公園を建設するなど様々な工事が進められています。
現在渋谷駅近辺で進められている工事を幾つか説明していきます。
- 渋谷駅東口基盤整備工事(第1工区)
渋谷駅街区土地区画整理事業に伴う渋谷駅東口の基盤整備工事。
- 銀座線渋谷駅改良工事
東京メトロ銀座線渋谷駅において、周辺地域の都市再生計画に基づき、現在のホーム位置を表参道方へ約130m移設するとともに、相対式ホームを1面2線の島式ホームに変更する工事。
- 東急百貨店東横店東・中央館解体工事
東急百貨店東横店のうち、東1・2・3号館と中央館の計4棟を解体する工事。
- 渋谷駅東口地下歩道(南東部)構築工事
国道246号より、今後、東急東横線の上部に設けられる地下広場(渋谷駅東口自由通路)へ接続する出入り口のひとつとして地下歩道を構築する土木工事。
- 渋谷駅街区東棟新築工事
渋谷駅の直上に位置し、3棟で構成される大規模開発のうち、Ⅰ期として2014年8月に本格着工した東棟は、東横線・副都心線、JR線、銀座線に直結し乗換利便性向上とともに駅から街への人の流れの玄関口の機能を担う工事。
- 渋谷駅南街区プロジェクト新築工事
東急東横線高架橋跡地に計画された地下4階地上35階の複合ビルと渋谷川沿いの水辺空間の整備等を含む開発プロジェクトです。複合ビルには、商業施設やオフィスのほか、ホテルなどが入居する予定。
- 国道246号渋谷駅東口歩道橋架替工事
国道246号渋谷駅東口交差点において、歩行者の安全を確保する工事。
2. 東京オリンピックメインスタジアム ”新国立競技場”
全国各地から名木を集め、木と鉄を組み合わせることで、しなやかさと頑丈さを兼ね備えるという前代未聞の建設が行われている。
この建築物に世界が驚愕している。その理由は”正確”さだ。
従来の建築物はどうしてもパーツごとに数センチの誤差が生じてしまうという。
しかしこの新国立競技場はただでさえ扱いが難しいとされる木と鉄を扱っているにも関わらずそれぞれのパーツの誤差を3㎜以内に収めるという。
鉄骨の接合時にターゲットレーザー光線をあてるなど3次元計測技術を駆使して誤差を抑えている。
世界に誇る日本建築物のレベルの高さを象徴する建物だろう。
別名”東京ベイエリア”とも呼ばれている。
ベイエリアは東京の中でも、最も開発のスピードが加速しているホットスポットである。
巨大建造物や、タワーマンションが次々と建設されていく。
昨日見た光景が今日はもう変わっている。その熾烈な開発ぶりから、不動産業界では”東京湾岸戦争”とも言われている。
さらに驚くべきところは、AIを搭載した自動車が実験的に国道を走っていたり、
水素エネルギーで走る近未来型の都営バスがすでに運行を開始しているなど、最先端技術が続々と投入されている。
ベイエリアは元々、海底の土砂や、東京のゴミが集められて作られた埋立地であった。
都心のすぐそばとういう好立地にも関わらず開発の表舞台から外されてきて、広大な土地だけがが残る場所だった。
そんなベイエリアだが、2000年代に入ると、建築基準法の緩和の影響を受け、タワーマンションが続々と建設。ファミリー層が続々と移り住む近未来型の土地となっていった。
そんなベイエリアが2020年の東京オリンピックでメインゾーンに選ばれ、世界に新しい東京の顔の役割を果たすため開発の波が押し寄せている。
いかがでしたでしょうか?今回紹介したのは数ある大開発プロジェクトのごく一部。
私たちが空想の世界と唱っていたNEO東京が近い将来現実化するかも知れません。
今後さらに進化する東京に注目です。